高齢化に伴うニーズの高まりによって、異業種や土地の地主さんのなかでも介護企業を検討する方が増えてきています。とはいえ介護事業は、きちんとサービス内容やFCの集客力などを考えておかないと最悪「倒産」となってしまうことも……。

2019年上半期（1-6月）の「老人福祉・介護事業」倒産は、55件だった。年上半期では2018年同期から2年連続で前年同期を上回り、介護保険法が施行された2000年以降では、年上半期で最多を記録した。
なかでも、ヘルパー不足が深刻な訪問介護事業者の倒産が急増した。この状況で推移すると、2000年以降で年間最多の2017年（111件）を上回る可能性が出てきた。

出典：株式会社東京商工リサーチ［TSR］: 2019年上半期「老人福祉・介護事業」の倒産状況

もちろん、倒産してしまう事業者も多い一方で、うまくいって地域からも喜ばれているところもたくさん！介護サービスは国の制度も複雑なので、企業するならしっかり開業前・開業後をサポートしてくれる介護事業者を選びましょう。

介護起業で人気の介護事業者を比較してみた

介護起業は、ノウハウまったくゼロからスタートするならフランチャイズが安心。ネームバリューだけでなく、経営のノウハウや最新介護制度の情報なども共有してもらえます。介護事業をFC展開している企業は多くありますが、今回は中でも有名どころや評判の良いところをピックアップしてみました。

さくら介護グループ

さくら介護グループは、介護への注目度が低かった1983年より事業を継続しており、その間に培ったノウハウを余すことなくFC加盟者にフィードバックすることで、全国214拠点までに事業と規模を拡大しています。

出典：よくわかるFC介護ビジネス起業ガイド : 起業成功への近道！FC介護事業者ランキング

訪問介護と通所介護（デイサービス）事業を展開しているさくら介護グループ。加盟金は200万円に加えて、開業キット12万円というのが基本。ロイヤリティは売上高によって変動制となっています。

また、リスクを予測し、避けるための対策も比較的充実。損益分駅点が低いのもポイントです。

やさしい手

株式会社やさしい手は、前身の会社である株式会社大橋サービスが看護婦・家政婦紹介業として50年余りにわたり培ってきた事業実績をもとに、介護保険制度施行以前より介護事業に関するノウハウを蓄積してきました。その結果、シルバーマーク、ISO9001認証を取得するなど、サービスや事業運営に関して豊富なノウハウを備えています。

出典：在宅介護【やさしい手】 : フランチャイズ加盟ご希望の方へ【介護事業起業のご案内】

こちらも介護事業の老舗と言える「やさしい手」グループ。フランチャイズとして展開しているのは、通所介護（デイサービス）と訪問介護、そしてサービス付き高齢者向け住宅高齢者向け住宅の3つです。

ネームバリューもあり、シフト管理などで独自のシステムを導入。支援体制も充実しています。

ヒューマンライフケア

ヒューマンライフケアのデイサービス施設は、昔から地域のくつろぎの場であった銭湯を改装したり、カラーデザインのプロによるデザインを取り入れたくつろげる内装をつくったりと趣向をこらしたサービスを展開しています。
また、グループ内で教育事業を展開している「ヒューマンアカデミー」の講座を活かした、独自のレクリエーション（フラワーアレジメントやメイクアップ、ネイルアートなど）も実施し、利用者にも好評です。

出典：介護・デイサービス開業ススメ : ヒューマンライフケア株式会社

スクール事業を展開する「ヒューマンアカデミー」のグループでもあるヒューマンライフケア。介護施設の特色を出すのが得意なフランチャイズ介護事業者です。通所介護（デイサービス）のみとなっていますが、全国的にも展開しており、各地域の介護事情や人脈にも精通していますから、サポートも十分に受けられます。

ネームバリューやサポート体制で選んでみよう

介護事業は初めて参入する方にとっては「わからない！」と戸惑うこともたくさんあります。もちろん、それはどの業界で起業するにしても同じこと。

介護事業で企業を検討しているなら、こうした「わからない！」という不安に対して真摯にサポートしてくれる介護事業者を選びたいところですね。

介護起業の前に比較しておきたいFC事業者